体を洗おうとして間違えてシャンプーをタオルにつけてしまったので、
ひとまず脇からいくことにしたKING OF LEATHER宇高です。
昨日は元バンドのベーシストが仕事で山梨にくるとのことで、
初めてKING OF LEATHER秘密基地へ寄っていってくれた。
短い時間だったけど、ものすごく濃い時間。
フレットレスベースとアコギで久しぶりにセッションなんかもできて。
当時の曲を奏でると、胸の奥がジーンと熱くなったなぁ。
お互い良い意味で根は変わっていない。
でも生きていく中でたくさん光と雨を受けた人間は明らかに変わっていく。
その変化はものづくりにとっても大きな要素だと思う。
当時の私には光も雨もあまりに足りなかった。
30歳くらいを越えたときやっと少しだけ、あるべき姿が見えてきた気がした。
でも何故か20代につくったものたちは粗削りだけど、色あせない。
頭でっかちになってしまった大人では絶対創造できないものがあるのは確かだ。
だから歳はとっても年相応ってのはあまり好きじゃない。
見た目が老けたって、心が若いってのは素敵なこと。
ただ朽ちていく木じゃなく、年輪のぶっとい木になりたい。
光や雨をたくさん受けて、じっとそこに在る。
強風が吹こうが、虫が食おうが、じっとそこに在る。
身体の細胞分裂を途絶えさせないためには、面倒で辛いことを嫌がってはいけない。
そこに人生の醍醐味を感じたら、毎日が急に楽しくなる。
というぶっとい年輪に憧れて染色したお財布がこちら
ナチュラル(生成)はまだ若い人と年輪がくっきり出てきた人。
各世代が価値観を理解して共存するために、何をすべきか。
敢えて粗削りなカラーリングを施す。
べた塗りはあまり好まないのは、革がエイジングしたときの表情を楽しむため。
若さも渋さも柔軟性も共存した作品を生み出していくのが目指す場所。