エイ革(スティングレイ・ガルーシャ)のブックカバー・メンテナンスについて

スティングレイブックカバー

 

エイ革はスティングレイ、またガルーシャと呼ばれていますが、

地球上には530種類ものエイがいると言われています。

  その中で主に革に使われているのが「アカエイ」と呼ばれる種類のものです。

尾に毒針があるんで、刺される部分によっては命にかかわる程です。

 

そんなエイ革は古代から武具に使用されてきました。

以前、骨董品店にいったとき、100年以上前のエイ革で製作された

骨董品が売っていたのですが、牛革を使用している箇所はパサパサに なっているにもかかわらず、

エイ革の部分は古さはあっても 致命的なダメージはないのです。

 

エイ革の表面はリン酸カルシウムでできています。

なんとこれは人間の骨や歯と同じ主成分なので、 その耐久性が理解できます。

業界では皮を革にすることをなめすといいますが、

このなめしの技術が進歩したことで、

最近はスティングレイが 柔らかくなめされて加工しやすくなっているものもあります。

こうした技術のおかげで作品の幅が広がります。

 

以前未加工のエイ革を仕入れ自分で加工を試みたのですが、

硬すぎて降参しました。。

そんな最新技術で強さとしなやかさがあわさった

スティングレイを使用してブックカバーを製作しました。

 

スティングレイブックカバー

 

エイの背中のには光を感知する第三の目があります。

「スターマーク」、「スティングレイハート」といわれる

1匹に1個しかない貴重な神の目を作品の中心にもってきます。

  ラッキーフィッシュと呼ばれるそのパワーの源は

この神の目にあるのではないかと私は思います。

  エイ革

 

泳ぐ宝石と呼ばれているのはこの輝きにあると思います。

エイ革の表面は2つの加工方法があって、

本来のぼこぼことした表面を研磨をしていないタイプと

ぼこぼこを研磨してツルツルに輝かせた吟すり加工タイプのものです。

  どちらも魅力があります。

 

当店では両方の加工タイプをお選びいただけます。

エイ革のインレイパターンページに写真があります。

※ちなみに今回のブックカバーには吟すり加工をしたエイ革です。

 

ガルーシャカバー 厚み調整可能文庫本カバー

 

エイ革のメンテナンスに専用のクリームというものもありません。

特に必要ないとされています。

汚れが目立った場合は固く絞った布で軽く拭く、

表面の突起の汚れは柔らかいブラシなどで取り除く、その程度になります。

 

ただ突起部分ではなく革部分の栄養素を考慮した場合などは

爬虫類革専用サフィールレプタイルクリームを薄く塗布するのも良いかと思います。

拭くだけでツヤが出るので、あまり神経質にならなくて良い革です。

 

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