3Dプリンターで成型した型で革絞り加工を施したキーケース

丸いキーケース

身体を絞り切れないKING OF LEATHER宇高です。

私が小学生の頃、学校から帰るとお菓子を食べながらコーラを飲み、テレビを見ながら漫画を描くというのが日課でした。
その名残りか今でも週末になるとお菓子を食べながらビールを飲み、アイデアを考えながらにやにやするのが日課です。

でも最近そんなお菓子とビールをちょっと我慢してみたところ、どうなったかというと、
お腹まわりが絞れるどころかストレスが溜まったという話です。

ということでお腹が絞れないので、革を絞ってみました。

「革を絞る」とは革の芯まで濡らして、型にはめ乾かし形をつくるという技法です。
あまり革を絞った革小物を見ませんが、まず大量生産が難しいのと、手がかかるからでしょうか。

当ブランドではこの絞りを使用したキーケースがあります。
The Saturn Key Caseといって土星の形をした絞りキーケースです。

丸いキーケース

もこっとしているところが絞りを加えた部分です。

最近の車はキーレスやスマートキーが多いですが、ちょっと厚みのある昔ながらの車のキーを収納できるイメージで制作しました。
もちろん通常のカギも入ります。

このまま持ってもいいのですが、オプションで背面にDカンをつけることもできます。

キーケースDカン

こちらにロープをつけて斜め掛けにして持ち歩くこともできます。
バッグの取ってにくくりつけるといった使い方も良いですね。

おしゃれさんにはもちろん、手が空くので小さいお子さんがいるかたや、荷物の多いかたは便利です。

この絞り加工ははオス型とメス型で挟み込んで成型します。
昔は木を使用して削って制作していましたが、なかなか複雑な曲線が出ません。
革の厚みなどを考慮すると狙った数値を出すのがとても難しいです。

そんな中たどり着いたのは3Dプリンターです。
成型密度を高くしてプリントした型はかなりの強度があります。

また革は濡れると鉄染みがつきます。
型をおさえる万力・クランプなどの鉄部分に触れると反応して点々の黒い染みができます。
木型は特にこの鉄染みがつきやすいので大変です。
3Dプリンターで成型した型は水にも強いので良いです。
例え壊れても同じものをプリントできるから再現性も抜群。
難点をあげるとしたら、あまり大きなものができないといったところですね。

ちなみにこの鉄染み!簡単に取る方法があります!

食品で使われるポッカレモンみたいなやつです。
これを塗ると、あら不思議、みるみるうちに取れてしまいます。
専用の液もありますが、革に優しいこの方法がおすすめです。
ギターなどを磨く際にオレンジオイルというものがあるのですが、
フルーツ系は天然素材に合うみたいですね。

是非このキーケースで絞り加工の魅力を味わってくださいね。

そうそうジャムをつくったんですが、
とろみを出すのにもレモン汁を使います。
もちろん入れましたが、なぜか固まる気配まるでなし。
なんで???
なにこれ少量の葡萄ジュース~~~(泣)

葡萄(かいじ)ジャム

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