1週間ギタギタに疲れ切っておりますKING OF LEATHER宇高です。
只今無性に眠いのですが、洗濯が終わるまでブログを書こうと思います。
KING OF LEATHERから遂にギター・ベースストラップが新発売されました♪
とにかく今回は大好きな音楽についてのコアな記事になりそうなので、
ついてこれない人はページを閉じていただいても構いません(笑)
Guitar strap#1として誕生したのはこちらです。
”このストラップで新たなステージへチェンジする”という意味を込め、「Change」と名付けました。
革のみのベーシックな仕様です。
金具などを使用するものは楽器に当たったりぶつかったりで傷がついたりします。
その点、革のみで長さ調整できるこの仕様が、私的にシンプルで大好きなのです。
実はorikawa walletのベルトの部分もこの発想です。
とにかく仕様はベーシックにしました。
太さにもかなり悩みましたが、太さと細さが融合するTの字で、革の取り分の非常に悪い形状になりました。
この形状、以外に他にないですよ。取り分悪いからかな?(笑)
ストレートなのも悪くないですが、このTの字がやたらと肩にフィットして、見た目もかっこよくきまりました。
昔、全体がドカッと太いストラップを使っていた頃がありますが、それはそれで動きが悪くなるのでいまいちでしたね。。
これはすごく良い感じで動きもとれ、ネックも安定します。
このストラップの素材は定番の昭南皮革多脂ベンズです。
なめしの期間の長さ、繊維の締まり具合、知る人ぞ知る日本屈指のヌメ革ですが、
そのベンズ部分でもさらに伸びに強い牛の背中部分のみをトリミングして制作しています。
1頭から取れるのはほんの数本ですね。
巷のものは当たり外れがあると思います。腹に近いほうだと繊維が弱いですから、どんどん伸びます。
私は革職人なので、繊維をみれば牛のどのあたりか大体わかりますが・・・。
そしてさらにひとつひとつ手作業によって染色を施しています。
きっとふたつとないストラップが今後も展開されていくことでしょう。
私自身もそうですが、ギターを弾く人は自己主張が強いのですよ。
「他人と同じものはできるだけ避けたい」そんなことをきっと思っています。
大丈夫です。うちの製品は世界にひとつ。
多少似た感じはあったとしても、まったく同じものはつくらない、予定です。
ストラップとの出会いも一期一会。
買い損ねてしまったら、二度と出会えないストラップ。
そんな感じのストラップです。
まあ、うちの商品全部がそんな感じですね・・・(笑)
ここからは世の音楽好きなかた、同じギターが好きなかた、
はたまた今からギターを始めたいかたに向けて、
ちょっと私の愛機のギターについて鼻につく内容も混ざってしまうかもしれませんが、
ご紹介させていただこうと思います。
私のギター歴といえば、19歳の頃からなので、約20年ほどです。
まあ20年毎日弾き続けているわけではないですが。
その当時は3ピースバンドでギターボーカル担当、エレキギターでやってましたね。
このギターをよく使用していました。
GibsonのES325というギターなんですが、当時ES335というメジャーなギターをお茶の水に買いにいったのですね。
そしたら聞いたこともないES325というモデルが横にあって、もうその見た目と音にやられてしまい、購入したんです。
確か当時15万くらいだったと思います。
これ現在だと、ebayとかで45万!?くらいで売られていました。
売れているかは不明ですが、ちょっと揺らいだ私・・・(いかんいかん)
このギターは年代が76年なんですが、Gibsonの経営悪化でカラマズーの工場が閉鎖され、迷走の時代に生まれたものなので、数が劇的に少ないと思われます。
日本のショップにはまず見かけないものですね。
でもエレアコなので、木の経年変化が音に現れるので、枯れた良い音がします。
死ぬまで、いや、死にそうになったら売るかもですが、なんとか連れ添っていこうと思います。
あとは愛機アコギですね。
アコギはエレキよりも良い状態のものに出会うのが難しいものです。
これぞ一期一会の楽器。
同じメーカー、年代でもまったく出音が違います。
木の影響をもろに受けるのだと思います。
知る人ぞ知るLowdenギターを夢みた日もありました。(高すぎ。。。)
多少諦めてAVALONで手を打とうと思った日もありました。
だが、この癖の強いギターが私にはあっていると思ったのです。
そうです。やっぱり異端児Gibsonです。
どんなメーカーにも出せない低音があるんです。
無骨なつくりから生まれた繊細じゃないけど、この音じゃなきゃだめという半端ない個性の持ち主。
それがこのGibsonの不動の名作J-45なのです。
しかもこのJ-45といわれるドレッドノートは現在でも新品で製造されています。
だけど、新品100台弾き比べても50年代~60年代に製造されたものに勝るものはないと言われています。
というか残念ながらまったく別のものなんですね。
木も音も造りも全然違う。
当時はものすごく良い木材がありました。
ワシントン条約で規制されてしまったブラジリアンローズウッド(ハカランダ)も当時のギターは存分に使用できたのです。
だから良いといわれるJ45を求めたらビンテージしかないんです。。。
特にマーティンなどに比べるとあたりはずれが多いギブソンです。
ビンテージの中にもはずれがあるほどですから。
愛機J-45のネックはすべてハカランダです。
1968年に製造されて現在2017年、約50年経った今でもネックは反っていません。
革もそうですが、素材というのは非常に重要な要素なんですね。
この年代のJ-45の特徴はブリッジがボディから浮いたアジャスタブルブリッジと言われる仕様になっています。
弦高をネジで簡単に調整でき、歯切れの良いジャリッと感が売りのギターです。
J-45は40年代、50年代と60年代でそれぞれ個性があります。
もちろん値段も古くなるにつれて倍々と上がっていきます。
私がこのギターをお茶の水で購入する際、店主からこんな話を聞きました。
先日福山雅治氏がドラマで使うギター(J45)を購入したとのこと。
その際、桑田圭祐氏の還暦祝いに59年のJ45をプレゼントについでに購入してったとのこと。
50年代は60年代の倍くらいするのに、プレゼントだとー!!!
俺にとっては60年代が唯一の1台、一生ものなのにね。。
でも50年代にはないこのアジャスタブルブリッジが大好きなのです。
しかもこのブリッジを当時のセラミックで制作しているところがあって、購入しました。
ハカランダ、牛コツ、セラミックと3種類試した結果、セラミックの音のサスティンとキレが素晴らしい。
こういうパーツをつくってくれるところは尊敬しますね。本当に。
アコギはブリッジピンというものでもかなり音がかわります。
真鍮、タスク、プラスティック、牛コツとすべていろいろ試さないと気がすまない性格。
結果、やはり牛コツがギター本来の良い響きで鳴ってくれます。
ギター自体が良いものだと、牛コツが一番良いみたいですね。
ただ、低音、この6弦にはタスクが気持ちよく理想の音で鳴ってくれるんです。
なので6弦のみタスクにしました。
あとはナット部分。これも牛コツがいい。
ブリッジピンはうちのカードケースに入れてます。
こういう使い方も可能なんです。
爪楊枝ケースにもピックを入れたり。
あ、このピックが最近のお気に入り。
べっ甲に非常に近いとされている素材でできているCLAYTONのピック。
ピックでもかなり音が変わるんです。
結構減りやすいけど、ずば抜けて音が抜ける。
あとサムピック。
最近たまーに使っています。
この写真の白いやつおすすめ。すごく使いやすい。
TC ELECTRONICのチューナー。
これもおすすめ。
あとこれ!G7THカポダスト。
しかも金は限定モデル!
金の分、無駄に高かった(笑)
限定に弱い私。
かなり弾きこまれてきた私のJ-45。
ビンテージでもきれいすぎるのはコレクターのものが多いから、あまり鳴らないものが多い。
その点、クラックなども多少あるが、音の鳴りは素晴らしい。
ただ50年も経過したギターはちゃんと管理しないと日本の乾燥、湿気にやられる。
これは本当に音が変わるのがわかる。
木って深いなぁ。
当時はストラップピンロックにシャーラー(SCHALLER)とか使っていたんだけど、今はこの教えてもらったゴム式のやつがすごくいい。
ストラップ穴も痛みずらいし、取り付けも簡単だし、安いし。
これはうちのストラップにも是非合わせてつけてほしい。
何故かGibsonにたどり着いてしまう私も、やはりマーティンのようなきれいなバランスではなく
ギブソンのような個性的なフックで、ものをつくりたいと思うのであった。
この前友達にもらったミニアンプ。
これにRATをかまして、鳴らしてみたら、めっちゃいい音出た。
ちっこいくせになかなかやる。
お礼に革の取っ手つけてやった。
ちなみに下記の動画ではこのミニアンプで鳴らしてます。
新発売のストラップを装着して演奏してみました。
ご参考にしてくださいませ。(映像暗いけどw)
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