ちょっと疲れが抜けない年頃、KING OF LEATHER宇高です。
独立してから睡眠については酷い環境でやってきましたが、
だんだんと無理がきかない年頃になってきてる気がする・・・。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」とよくいわれるものですが、
若いときって何歳までかね?
無駄な努力、効率さとか、そんなものばかりを追求した
都合の良い世界はそれなりにあるのだろうけど、
アイデアという世界にはまったく通用しない。
でるときはでるし、でないときはまったくでない。
効率も努力も水の泡・・・。
音楽・美術・芸術にかかわるものは大抵そんな世界。
そこで生きていく人間はとにかく価値観を変えなければいけない。
革の世界においても大きくわけて3つに分かれると思う。
この話についてはまた時間があるときにちょっと書いてみたい。
何をいいたいのかって?
右脳が悲鳴を上げているということですかね・・・。
それではその原因になった革製品たちを一挙公開です。
当ブランドにThe Big Bang Walletというちょっと変わったお財布があります。
お財布は江戸時代には巾着であったり、明治時代にがま口がでてきたりして、進化を遂げていったようですが、私の生きる昭和、平成、さらには次の元号で新たな原型が誕生しても良いじゃないかと思い、制作したのがきっかけです。
お金というものが少しづつ電子化されてきたので、そういったものに合わせたお財布、なるべくスタイリッシュに持つ未来人をイメージして。
一度リリースしたのですが、最近になって新たなアイデアがふと出てきました。
そんなことでマイナーチェンジを施して新たなビッグバンを起こそうと思います。
なかなか斬新でいて使い勝手のよい私の右脳を疲れさせた犯人でもあります。
これこそが新たなお財布(宇宙)の歴史の始まり(ビッグバン)です!!
当ブランドではシームレスという縫わない革製品がいくつかあります。
その中で、できるだけ縫わない半シームレス(←都合の良いネーミングw)The New+Old Walletというお財布があります。
新しい構造(New)とビンテージ加工(Old)を併せ持ったカタチが売りです。
このお財布を今回、鉄媒染と呼ばれる技法で染めました。
革のタンニン成分が反応して色を変化させる技法なのですが、
これがまたビンテージ感を絶妙に演出してくれ、なかなか面白い仕上がりになりました。
元々はナチュラル色のイタリアテンペスティの革です。
オイルがたっぷり入っているため、ムラ感が面白い感じででました。
もうひとつはこれもまたイタリアの名門タンナーテンペスティが手掛ける独特なクラックレザーです。
日本では定番で扱っていない革なので、イタリアに取り寄せていただき、やっと仕立てることができました。
この革をみたときから、このお財布に是非使ってみたいと計画していました。
イメージ通り、かなりのビンテージ感を演出してくれます。
こちらのお財布も見た目より使い勝手が良いのですが、
なかなか写真では伝えづらい構造ですので、動画にしてみました。
そして今回もうひとつThe Even Walletです。
こちらはパッと見た感じ、正統派なお財布なのですが、
実は内装の一部が攻めています。
どこが攻めてるって?
そこはあ・と・で♥
最近「鈍く光る革」という絶妙な染色技法をあみ出したのですが、
そんな染色を今回このお財布に施してみました。
金漆のような落ち着いた光具合が高貴さを醸し出しています。
しっかりとエイジングをする「鈍く光る革」です。
もうひとつはモダンな配色で仕上げました。
この色合いはあるソフトを使い絶妙な色合いを抽出して、その色合いをグラフィックアートっぽく染色しました。
染色の発想は散歩している自然からだったり、こういったソフトだったり、いつもアンテナびんびんで生活しています。
それでは先ほど言っていたこちらのお財布の「攻めてる部分」を動画でとらえました。
内装に注目です。
今回ご紹介したお財布たちをONLINE SHOPに並べました。
是非是非チェックしてみてくださいね。