桜の花びらのように散らかして生きていこうと想う今日この頃、
KING OF LEATHER宇高です。
好き過ぎることっていうのは、面倒なもので、さらりと付き合えなくなる。
追求し過ぎると、来世に任せようなんて想いだすから、どうしたものか。
短い人生でいくつもの自分を知ろうとする。
決していけないことではない。
だが、深く知ろうとすればするほど、自分の限りを知る。
いくつもの美しさを知る。
感受性が高いほど、良い影響もあるが、それとは逆なことも起こり得る。
誰かの何かにとりつかれてしまうことだ。
自分にはない世界には誰しも憧れてしまう。
この世のたくさんの情報で、感性を失いながら知識を得た気になる。
結果、今の自分を置いてきぼりにして、新しい何かになろうと必死になる。
古くなる自分から逃げるように。
でも表現という世界は、生き様が先頭を支配する。
見てきた景色がすべての邪魔をする。
邪魔と感じているときは大抵うまいこといかない。
きっとそれが不器用ということなのか。
きっと誰しも本当はきれいに整列させたい。
ぐちゃぐちゃな記憶、ごちゃまぜな野菜ジュース。
栄養を採りすぎたと思って、朝食を抜いてみる。
でも結局、自分の曲線というのは、何度描いても同じ上をゆく。
表現というのは、自分からの脱出ゲームみたい。
でも本当は知っている。
たくさん描いているうちにある日飛び出す曲線を。
来世に任せるまえに、今はひとまず綺麗にいこうと思わず。
思いっきり散らかしていけと。
どうせ散らかすなら、花びらのように華やかに。
俺という桜街道を(笑)
何か、気持ちがもやもやしそうなときは新曲をつくったり、新しい素材を入手します。
今回仕入れた革は日本とイタリアのタンナーの技術を融合して制作された革です。
特にこのコバルトブルーに一目惚れし、仕入れました。
私のデビュー曲「青」ですから、なんかこういうときも本能が青を求めるのですかね?
植物タンニンでなめされたエイジングも楽しみな革です。
オイルワックス効果でツヤや焦げ付きなどの独特なエイジング効果が楽しめます。
革を折り曲げた際にオイルが動き色合いが変わるプルアップ効果も特別きれいな革です。
手触りも独特でしっとり感がありながらも、張りのある革で、ブッテロの張りとエルバマットのオイルワックス感を合わせ持った感じの革です。
今回この革を使い小物を制作してみました。
いや~自分でいうのもですが、素敵です。
革って世の中にたくさんあるけれど、ビビッとくるものってなかなかたくさんあるものではありません。
カラーに関してはとくに感じたので、自分で染色を始めたのですが。
この青は私には出せませんね。
「時には自分にない才能を知り、存分に諦めることも必要なことだと思う。」
逆に自分にしか出せないものってのもあるのが事実で、
これを「売り」と受け入れるか、「マンネリ」と諦めるかは、その日の精神状態によるw
さて、他には花粉症がもうすぐ始まるやら始まったやらですので、
箱ティッシュをぶちこんで持ち歩けるあの伝説のティッシュケースをつくったった。
これで大いに花粉を吸いこんでください。
↑コブ牛をタンニン鞣しした革なのですが、普通の牛と違いコブ牛は薄いのにめちゃくちゃ伸びに強い性質なんです。
なかなか好きなんです、この革。
この特質を生かした新アイテムもちょっと考えています。
あとはカラーリングにこだわった上級者向けピックケース。←初心者も可(笑)
何を選ぶかであなたの目指すジャンルが決まる?
エルバマットのグリーンとオレンジのツートンパスケース。
小銭入れがついていますが、この部分はカード入れにして使っても良いのです。
設立当初からブランドの個性という痛恨の一撃を食らわすためにあるこのお財布。
無駄に知識を得た今の私にはこのお財布をデザインすることはできないかもしれない。
いや、できないだろう。
そういった意味でも散らかしたひとつの花びらの軌跡として存在し続けるであろう。
オンラインショップに並べています。
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