急な出費がかさむこの頃、KING OF LEATHER宇高です。
先日、石油ストーブが壊れまして家族で凍え死ぬかと思いました。
スイッチを押しても急にうんともすんとも・・・。
最悪にも夜。
しかもかなり寒い日だったので、次の日速攻で電気屋で新しいのを購入してきました。
まあ15年も前のだったので、寿命ですね。。
開業当時に買った合皮のデスクチェアも無残にもボロボロ剥がれまくってきた。
私の尻にくっついて部屋中のあちらこちらにボロボロ・・・・。
なので、カリモクという日本のメーカーの椅子を購入。
新品だとお高いということもあるけど、デザイン的に昔のものが良かったので中古で購入。
いや~しっかりしたつくり。
いいねカリモク!
やっと椅子に満足していたら、作業で使っている高さを調整できる椅子のほうが故障!
まだ購入して2年くらいかな?(うまいこと保証期間は過ぎてやがる・・・)
シートはまったくしっかりしてるのだが、ガス式の部分が壊れて低いままでしか使えない。。
修理も高いらしいので、購入するしかないな・・・・。
痛い出費が続く。。
ガス式ってそもそも壊れやすいのかな?
壊れるだけならともかく、中国で手を抜かれてつくられたガス式の椅子は最悪。
爆発して肛門に破片が刺さって死亡したという事故があった。
日本のネットカフェでも爆発して怪我をしたという事例もある。
とにかく中国で生産されたすべての製品ではないだろうが、中にはひどいものがある。
日本で安く売られているものはきっとそれなりの理由があるのだろう。
どんなものでも安すぎるものには、何か裏がある。
しっかりしたものをつくるとしたら、それなりの価格になるものだからね。
自分がものづくりに携わるようになってから、ものを購入するとき、そのものへの知識をつけるようになったかな。
基本的に私の評価のポイントは壊れずらい、永く使用できる、デザイン、価格の順かな。
なので、ガス式以外の高さ調整可能な椅子を探してみた。
そしたらありました!
ネジ式の椅子。
しかも鉄と木でできているから一生使えると思います。
これ、絶対買おう!
「耐久性」、「デザイン」を満たすものが革素材にもあります。
なんだと思いますか?
そうです「エイ革」です!
当ブランドでは結構インレイ装飾として登場してますね。
100年の耐久性と神秘的な手触り、高級感が生まれるデザイン。
ちょっと装飾するだけで、ぜんぜん雰囲気がかわります。
ただこの革、人間の歯と同じリン酸カルシウムという素材なので、非常にかたく加工が大変。。
昔はニッパーでやっとの思いで切削していましたが、いろいろなものを試した結果、今は簡単に切れるものを見つけてしまいましたので、切るのは苦じゃないですね。
ただ縫うときが問題ありです。
あんまり縫い穴をあけすぎるとエイ革といえども裂けてしまうから、キリで穴をあけます。
縫い穴をあけても石で針がひっかかるので、糸を切らないように穴を広げながら、通常の縫うスピードよりも5倍ほど時間かけて縫います。
手の疲労が限界をこえると、時にはペンチで針を引き抜くときもあります。
結局ミシンでは縫えない革なので、こういったしんどい作業ができるのは個人でやっている工房だけだと思います。
こういった裏を知ってもらうと、より商品への愛情を感じていただけると思います。
最近制作したエイ革を装飾したものをご紹介します。
赤いエイ革をインレイしました。
こちらは研磨されていないエイ革です。
こちらはちょっと通常とは違い、特殊な方法でインレイしました。
こちらはターコイズカラーのエイ革です。
表面が研磨されているので、ボコボコがなく光沢が良くなります。
研磨した状態で革を購入できるので、頭が下がります。
自分で試したことありますが、たぶん1週間以上かかりますね。。
こちらはグリーンエイ革の研磨ありのものです。
本体の革の色とうまくマッチさせて制作しました。
同系色はやっぱりきれいですね。うまくまとまります。
こちらはブライドルレザーにエイ革を装飾しました。
ブライドルレザーは本来馬具などをつくるために生まれた革なので、
ロウをしみこませてかなり強い硬さの革になめされています。
毎度言いますが、エイ革とのコラボレーションは職人泣かせのファイナルディスティネーションです。。
でもかっこいいので、頑張りますが。。
こちらはインレイ装飾ですが、ダイヤモンドパイソンです。
水へびやコブラよりは硬いですが、エイ革に比べるとまったく問題ありません。
爬虫類系の革の使い方はセンスが問われますね。
個人的にはいかにもではなく、一見、爬虫類と思わせないような使い方好きですね。
装飾は大好きなので、いろいろとさりげなくポイントで入れ込んでいきます。
現在オーダー品が終了し、続々とレアアイテムを制作していますので、お楽しみに!♪