ヌメ革やサドルレザーと呼ばれる革は
使うたびにツヤツヤになり、飴色に変化していく。
究極にエイジングした革はワインレッドカラーにまで変色する。
でも初めは写真のような真っ白な状態だからおもしろい。
使う人によっての型の変化や傷や汚れしみなど、すべてを吸収してエイジングしていく。
しかしエイジングといっても、良い革は悪い革ではそれなりに差があり、
やはり良い革は良いエイジング状態になる。
人の顔に例えると、
本来強くきめ細かい肌かどうかということであり、
そして毎日のケアがちゃんとされているか、
毎日の生活においての表情も重要であろう。
「本来強くきめ細かい肌」という部分において、当ブランドでは日本最高級栃木レザー社のヌメ革を使用している。
「毎日のケア」「毎日の生活」については持ち主様の努力が大半を占める。
そういったことをあまりに怠ると良い革も最大限の力を出し切れず、衰えてしまう。
中途半端な気持ちで生き物を飼うべきではないと思うのと同時に、
革を愛せない人に革製品を託すのは、非常に酷である。
革を愛すべき人に使用してもらうことが
何よりの私の本望である。