だいぶポカポカ陽気で灯油を買うか迷っているKING OF LEATHER宇高です。
いや~こうも暖かいと旅に行きたくなりませんか?
私は思いません。
だって毎日が旅ですから。
そうです、「毎日が旅」だからデイパックのリュックを新発売です。
ちなみにリュックサックってもともとドイツ語らしいです。
英語ではバックパック。
日本だとバックパックは宿泊登山用の大きなものですね。
日帰り用はデイパック。
あと子どもの遠足にいく小さいサイズはナップサック。
あと最近、じゃがいも不足でひとり3袋までとなっているのがスナック。
なんだかややこしいですね。。。
私的には毎日共にしたい大きさを考えるとやはりデイパックなんですね。
バックパックを革で制作したら、えらく重いし原価がかかりすぎるという事情もありますが、、。
デイパックでシンプルなものをということで制作し始めたのですが、これが案外難しい。。
シンプルをかっこよくみせるには、シンプルにつくればいいわけではないのです。
簡単に発想がつくシンプルな型紙で制作すれば確かにシンプルなのだが、かっこよくない。
そうなんです。ここが技術と感性の試される部分なんです。
昔、絵の学校に通っていたとき、石膏のデッサンをよくやっていたんですが、まさにあの感じを思い出します。
皆同じようにリアルに描くことを目的としているから、うまい人は実にリアルに描く。
でも、違うんですね。
すべてがリアルなのにひとそれぞれのリアル。鉛筆だけで個性が出る世界。
シンプルなものを表現するのは、まさにあの鉛筆デッサンの感じに似ているのです。
そんな過去の話はどうでもいいから、制作したバッグを早く見せろって?
はい、私はこんな感じでデイパックをデッサンしてみました。
わかりますか?
シンプルの中の私らしさ。
私の中のシンプル。
この「らしさ」にビビッとくるのが感性の一致ってやつで、求めている人がいるといいな。
何度か試作を重ね、最終的に結構変化していきました。
小物と違い、リュックは革が馴染む前、馴染んだ後の背負った感じまでを含めデザインを想像しなければなりません。
バック、サイドからみた雰囲気、それを含めさらに機能性・耐久性なども。
今回制作前から目標にして決めていたことは容量のパターンを増やさないこと。
S~Lサイズではなく、ワンサイズのみで男女ともいけるユニセックスで制作したかったのです。
夫婦・恋人同士でシェアできたり、出先でちょっと重いから持ってもらうなんてときも
どちらが背負ってもかっこよく決まるってのが理想です。
最終的にもうひとつ欲しくなるってのが一番の理想ですが(笑)
とにかくこのユニセックスサイズとデザインを洗い出すまでが非常に大変な工程でした。
ちなみにこちらが男性が背負ったイメージ。
そしてこちらが女性が背負ったイメージ。
極端に大きい、小さい人は別かもしれませんが、
一般的に良い感じのサイズ感だと思います。
エイジング世界一と言っても過言ではないイタリアミネルバボックスで制作したブラックモデル。
内張りはしておりません。
内張りは張りがないクロム鞣しの革などによく使われるのですが、コシがある革にはあえて使いたくない。
どうしても経年変化していくにつれ、革の耐久性よりも先に汚れや破れが発生するものですので。
オイルレザーだとオイル移りもします。
そう考えると、内張りがいらない革を求めてしまう。
ポケットは多くはありません。
内張りがないからというのもあります。
小物は革のポーチなどにまとめて収納いただけると嬉しいです。
ポーチについてもいずれリリースしようかな?
背中側にあるファスナーはポケットではなく本体に直接手が入るようになっています。
お財布とか飲み物とか背負ったままでも出し入れできます。
これは以前、うちの妻が使っていたリュックについていた仕様で、非常に使い勝手がよかったらしく、採用させてもらいました。
取っ手も一応あります。
実はこの取っ手、私的にはあまり好きではなく、基本背負うからいらないんじゃないかと最初は思っていました。
ただ使用していると、たまにこの部分を持ちたくなる場面があります。
あとは部屋のフックに引っ掛けて収納(飾っておく)場合など便利なんですね。
ただ上側に縫い付けてビヨンと寝ぐせみたいに立っているデザインのものはダサいなと思い、
首の後ろに隠れる仕様にしました。
ちなみに背負っているときもまったく気にならないです。
そしてナスカンでついているので、不要な際は簡単に外せます。
肩ベルトもこの取っ手も簡単に交換できる仕様です。
長さ調整も多少できます。
このベルトは多脂革のもっとも繊維が濃密なベンズ部分のみをトリミングした4ミリ厚のベルトです。
クッションなどなくても程よい幅と革の素材のおかげで、疲れずらいです。
■CM動画です。
ご覧ください。
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