KING OF LEATHER宇高です。
突然ですが、皆さんお金好きですか？
因みにここで言っているお金は、数字じゃないお金のこと。
そんなお金も今や電子マネーなど、数字だけのお金に変わってきている。
何かを失う便利や効率化、不必要なものならば、私はこれ以上いらないと思う。
携帯電話の誰も使わない新機能みたいに。
現役４０代の私は特に時代の変化をもろに感じてきた世代だ。
「今は亡き祖母から手渡しでもらったお小遣い。」
「日雇いでもらった現金の給料。」
とにかく通帳の印字された数字とは同じなのに違う。
音楽の表現はアルバムが好きだった。
ダウンロード配信では味わえない楽曲のストーリー。
時代の変化で良いものが失われていく。
比較できてしまう世代には寂しさが大きい。
この感覚は私の世代では簡単に変えられない。
どんなに時代が変化しても、この感覚はどうしても残り続ける。
どうしても時代に流されていくのが常だけど、
より良い感覚を残したいならば、自らが墓場までこの感覚を持ちあわせればいい。
だからわたしは財布をつくる。
大切な何かが消えないように。
最近はお財布もスタイリッシュのものが先端をゆく。
なるべく無駄に入れないというかたも多い。
当ブランドのお財布は今まで、万能に使える大容量のものが多かった。
もっとマイノリティーに特化した新作をつくりたいと思い、
遂に完成したのがこれ。
刃のような造形。
名もそのまま「The Yaiba Wallet」。
内装も刃のような斬新な設計。
そこそこ機能を満たし、でも薄い、コンパクトを目指す。
でもファスナーやホックは使わないというルール。
これが非常に難しい。
ファスナーを使うと案外設計も容易いが、その分デザイン性も単調になってしまう。
当ブランドが売りにしている革ホックを採用。
今回は初のチャレンジインナー留め革フック。
このアイデアが出た瞬間、このお財布が完成した。
それほど、重要な役目を果たしている。
実際の雰囲気は動画をご覧いただくとわかると思う。
今回はほぼお財布パレード。
まだまだ世の中にお財布を流行らせ、お金を大事にしてもらう必要がある。
それが私の革屋としての本望。
