面倒くさがり屋のKING OF LEATHER宇高です。
日々生きていると面倒くさいこといっぱいありますよね。
ものづくりの世界にいる人は面倒くさいことたくさんやっているので、
きっと「忍耐強い人が多いんだろう」と思われていることでしょう。
確かに我ながら忍耐強いと思うときもあります。
でもあるとき革を縫いながら、
「あーめんどくせー!!」って池袋ウエストゲートパークの長瀬ばりに叫んだことがあります(笑)
なんで革って縫わなきゃならないんだって。
だったら「縫わなくて済む革製品つくればいいじゃない」って悪魔?の声がささやき、
シームレス(縫わない)革シリーズが生まれたのでした。
人間の文明の発達って言ってみれば面倒くさがり屋のおかげなんでしょう。
面倒くさいから便利にしてきたわけです。
かの有名な鳥山明氏も面倒くさがり屋の面があります。
漫画家ってGペンや丸ペンといったものにインクをつけて、様々な太さの線を原稿に描くのですが、
普通のペンと違って乾くのも遅いし大変なんですね。
原稿に追われる鳥山明氏はそれを面倒くさがって、普通のペンで描きました。
それが独特のタッチで漫画とマッチしていました。
私が初めてシームレスを制作したきっかけになったのはこちらのお財布です。
★おしゃれ染色ベルトモデル1点もので販売中
このお財布はまったく縫わないで大きな一枚の革のみで組みあがっています。
この型をつくるのにどれだけの紙と革を消耗したであろうか・・・。
いやー面倒くさかったのを覚えています(笑)
これをみてわかる通り、結局面倒くさいことは避けられません。
逆にあえて面倒くさいことをやりたくなることもあります。
なんでこんなに面倒なことをするのか。
きっと面倒なことをするのが好きなわけではなく、達成感を味わいたくてやっているのだと思われます。。
こちらも縫わない名刺入れです。
面倒くさいから始まってたどり着いたシームレス革製品でしたが、
いつからか縫わない構造を考えるのが非常に楽しくなってきました。
どんどん縫わないことを追及した結果、自分でも驚くべき構造が浮かぶときがありました。
そんな中で完成したのがこのアイテムです。
面倒くさがりは決してマイナスではないというお話でした。
人それぞれ得意、不得意があって性格も様々。
でもちょっと待って、その不得意と思っていることって実はひらめきポイントかもしれません。
苦手だからこそわかること。
苦手だからこそ悩めること。
だからポジティブシンキングでいきましょう!
さてここからはキングオブレザー番外編です。
姉の子のためにぶら提げタイプのお財布をつくりました。
柄にもなくハートの刻印を散りばめ、少女心を鷲掴み作戦です。
このお財布もまた縫わないで制作しています。
縫わなくてもいろいろなことができるものでしょ?
ただ縫わないから安いとはいかないのも正直なところ。
何故かっていうと、ハギレが使えないから(爆)
やっと気に入ってくれたみたいでよかった。
やっと?
そうです。これの前にあげたお財布2つ没をくらいました(笑)
「お金こぼれちゃうよ~」
「でっかいよこれ~」
ってな具合に・・・。
大丈夫です。わたしポジティブシンキングですから・・・・(泣)