売り手と買い手の気持ち

縫わない革財布

若い頃から数々の仕事についてきたKING OF LEATHER宇高です。

様々な人や仕事からいろんなことを学んできた。

そんな私が最近感じる世の中のサービス業について思うこと。

「あのお店はだめだろうな」と思った店はやっぱりやがて潰れてる。

潰れるお店の共通点。

ほとんどが掃除が行き届いていないお店は結構潰れてる。

飲食店は特にわかりやすく、食べる器はもってのほか、
トイレはもちろん、お客様が座る椅子の汚れ、テーブルの汚れ、不潔なところは運気の流れが悪い。

チェーン店だから味が同じと思いきや、汚い店は味すらまずい。

老舗と言われるところは、古いけど不潔ではない。
古くても掃除が行き届いているなら、それは風情に変わる。

掃除のバイトをやっていた頃もあるんだけど、一生懸命綺麗にすると、お店はどんどん繁盛していってた。

じゃあ綺麗にだけしとけばいいのか?
そうともいえない。

新しくきれいな佇まいであっても心が乱れていれば、残念な結果となる。

先日ネットで妻と私のスマホを注文した。

2台購入したのに、1台しか届かない。
大手企業だからそれなりの受注システムがあるはずなのに、届かない。
しかも先に注文したほうが届かない。

13時までの受付分は当日発送されるとあるのに、13時をまたいでしまったほうだけが届いている。

わけがわからない。

放置もできない性分なので、すぐに電話をしてみる。

正直電話担当の人に詳細は知る由もないだろうが、やはり発送すらされていない状況らしい。

そしてこう続けてきた。

「本日到着希望でご注文されてますよね?今日この後、届くかもしれないです。」
「ただ台風の影響で翌日になるかもしれないです。」

「今から急いで発送するんでしょ?」

「手元には台風の影響を受けずに届いた1台があるのに?」

「すいません。こちらの何かしらのシステムの問題によって、本日発送になります。ですので明日到着になりそうです。」
ってストレートに言ってくれよ。

「非を認めようとしないし、到着する可能性があるかのように言われると、今日のこのあとの時間まで束縛されるのよ・・・」

「それよりも、一言くらい謝れ。」
「電話までさせておいてさ・・。」
「今日届いて欲しいから昨日注文したのに。」
「システムのせいは誰のせいでもないってか?」

案の定、発送完了メールはその後来て、翌日届いた。。

世の中はすべてがデジタル化していって、確かに便利になった。

受注から発送まですべてが一方通行でスピーディーに行われる。

ただシステムのエラーなのか、人の操作する部分がミスをするのか、こういった原因不明の問題が発生する。

問題が発生することは仕方ないのかもしれない。

ただ一番の問題は、こういった問題が発生した際、お店側は何かのせいにしたがる。
自分ではない誰かや何かに。

担当をわけてればわけてるほど、責任を何かしらに転嫁する。
こちらも電話したあなたが直接関係がないことくらいわかっている。

そのどこか責任逃れしたい気持ちが、こちらが丁重に対応しているにもかかわらず、お詫びの言葉も何一つでてこない。
もっと言えば、謝ったらマウントをとられ兼ねないと恐れてるかのような対応しかしてこない。

心を込めて謝る。そしたら責めない、できれば許す。
このアナログな心を忘れている人が多いから、今のデジタル社会はこんな感じの応対になっているような気がする。

こうなっちゃうと、ぜんぜんスピーティーでもないし、時間もとられるし、モヤモヤする。

何がデジタル化だ!

うちの店はアナログ部分が多いが、めちゃくちゃ早いし、決してシステムのエラーが起きても誰のせいにもしない。
下手すればお客様側の問題だとしても、決して責任転嫁はしない。

解決に向けなんとかできることがないか考える。

自分がやられて嫌なことは、日々反面教師で学んでいる。

でも問題が起きるのはお店側だけじゃない。

逆に注文して放置するお客さん側も嫌いだ。

例えばお店側にはお客さんが無事メールを確認できているかなど知る由もない。

運営しているお店側からメールを送らないことなんて、ありえない。

しかも今の時代、お店側は様々な連絡手段を用意している。

メールが来ない場合など、お客さんはいくらでも連絡できるはずである。

その一報さえあればお店側はすぐに何かしらの対応ができるだろう。

ネット商売を10年ちょっと続けてきて思うのは、
デジタルを勘違いしている人が多すぎる。

デジタルの先には人がいるってこと。

注文内容もちゃんと確認した上で注文すべきだし、
その内容があっているか、ちゃんとメールを確認してほしい。

どんなに便利になろうが、デジタル化が進もうが、根底は何もかわらない。

お店もお客も無責任なことはやめて、真摯に向き合ってこそ、
デジタルがはじめて活きてくるのではないでしょうか。

かなり上から目線で書いてしまいましたが、
最近つくづく感じていたので、たまにはこんな思いを世の中にぶつけてみました。

ということで、私も至らない点はあると思いますが、日々精進しながら運営しております。

デジタルのせいで人格を勘違いされないような、気持ち良いお取引ができる環境になればと願います。

では本日リリース商品のご紹介。

白蓮華というお花を自分なりに描いてみました。

革に絵を描くのは本当に難しい。。
紙と比べると10倍くらい難しい気がする。。

世の中もっともっと上手な人がいる。

今の時代は特に比較対照が多いから、しんどいこともある。

でもあるときからこう考えて作品をつくることにした。

「今日できる表現が今までのすべて。

それが結果であり、最善を尽くせたならそれでいい。」

さっきの話にも繋がるけど、比較してしまうくらいなら、
比べられないものをつくればいい。

自分らしいものを。

「ありきたりなものをつくるくらいなら、やる意味はない。

と自分の本能と戦いながら、テンプレート化した世の中に打って出る。」

時には複雑さから離れてシンプルなものをつくることもある。
でも当ブランドの得意とする染色で魅せる。

「ただでは終わらせない。」

10年前くらいから縫わない革製品、いわゆるシームレスをつくってきた。
このウォレットもそのブームに一役買ったであろう財布。

意外にもこんなに斬新なカラーにしたのははじめてかも。

The Coron Pencilcaseをリメイクした大容量ペンケースです。

だいぶスタイリッシュになりました。
今後はこのデザインでリリースしていこうと思います。

絵コンテケースなんてもの自体ニッチな商品なのに、
さらにこんなかっこいい絵コンテケースはなかなか目にしないことでしょう。
早い者勝ち!

世界を探しても似たようなものを目にできない。
そんなワクワクをお届けできたら嬉しいです。

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