時代は目まぐるしく変化していく。
でもよくよく考えてみると、
朝起きて窓から見える空も山。
歯を磨いたり、決まった時間にご飯を食べて、
お風呂に入って布団で寝る。
あれ?いろいろと変化してすごく便利にはなったけど、
やっていることは30年前とさほど変わっていないような気もする。
AIもSNSも便利な決済サービスも、なくてもまあ生きてはいける。
デジタルの世界ってのは、なんでこんなに早いの。
人の知恵やアイデアが出るスピードよりも遥かに速い速度で収集していく。
30年前に比べると、流行の速度も一瞬だ。
デジタル世界のものさしで測ると、一瞬でアイテムが古くなるような感覚に陥る。
超高速な流れの川に、作品を放つような虚しさ。
私は「アナログのものをつくりたい」のだ。
ゆっくり人伝えで広がるような速度で流れていたい。
何十年先でも良い音の鳴るビンテージギターのような。
何十年も変わらないラーメン屋のスープのような。
変わり続ける世界で「変わらずそこにいてくれるもの」
いつでも帰ってこれる場所。
私はそんな存在でありたい。
似たり寄ったりのデザインで溢れる世界。
私は変わらず、個性を貫く。
「風変りだね」といわれるのは良しとしても、
「変わってしまったね・・・」とがっかりされるのは嫌だ。
「かわりがいればすむ」話ならば、やりがいを味わえない。
私じゃなきゃってものを追求する。
赤や青や緑を合わせてできる黒。
そんないろいろなカラーを混ぜてできたブラック染色。
遊んでいるかのように制作するわくわく感は、流れ作業では再現できない。
エレメントの1つ1つを入念に磨きをかけた、
最高級ファスナーエクセラを使い続けるのも変わらない拘り。
本は変われど、カバーは変わらない。
そっと寄り添う変わらない存在。
新作コンパクトウォレット。
ブランド設立当初から斬新さは変わらず健在。
新作アイテムを生み出しても、旧作アイテムたちも変わらずつくり続けている。
どんなモノや人も必ず運命的な出会いはあるから。
今のところウォレットバッグ。
時代が変わったとしても、バッグを代えるんじゃなく、使い勝手や用途を変えればいい。
それができるのが革のよいところ。
サステナブル。
誰かに変えられるのではなく、自分で必要な分だけ変わる。
いや、変わることはない、「革る」ことはあっても。
これこそが変わり者の私の「革らない生き方」なのかもしれない。
■KING OF LEATHER Online store
https://kingofleather.jp/special/