近日当ブランドの新兵器が遂にリリース!
「革のみのお財布を制作したい!」と思ってから早半年程経つであろうか。
構造からデザイン、そして構造、デザイン、を繰り返して没になった作品は
数十個にも及びながら、やっとの思いである形にたどりつきました。
大きさ、軽さ、使い勝手、収納力、耐久性、個性的、
これらのキーワードをすべて満たすことのできる財布を作りたいと思い、
本当に長い間かけて創っては壊し、壊しては創っていった結果、ある形に辿りつきました。
そして遂に試作が完成!
今回はかばん屋さんからいただいたはぎれを使い、
失敗して入荷しためちゃくちゃ扱いづらいシニュー糸を消化して
無駄な処理を省いてひとまず制作しました。
制作においての微妙な調整は必要ですが、
ある程度形になったので、ご紹介いたします。
ボディから若干はみ出す蓋が印象的な曲線デザインです。
どの方向から見ても顔に見える絵のように、
デザインのバランスを考えて制作されています。
革の色や種類を変化させ七変化できるような
つなぎ目設計にしているため、今後の展開が見ものです。
この財布の醍醐味である革のホックにはかなり悩まされました。
財布のデザインと融合させながら、耐久性と操作性の良さを追求し続け、
いろんなパターンを考えましたが、この形に辿りつきました。
もちろんすべて革のみでの長財布なので、
小銭入れ部分もホックがなくてもしっかり閉じるように設計しております。
曲線デザインの財布は縦に大きくなりがちです。
しかしこのお財布はその点も考慮してデザインしました。
カードケースに独自の方法を取り入れ、この問題をクリアしました。
手にフィットしやすく、大きすぎないなんともちょうどいいサイズです。
収納にもこだわり、まとめ入れカードや領収書、独自の構造でポケットをたくさん設けております。
なのに厚くならないのは、マチを仕切りかわりに用いた究極の発想です!
深めのコインケースは財布の厚みを軽減してくれる半面、
女性の手では取りづらい場合があります。
なので、片側マチ方式にしました。
財布全体のマチの数を合わせているため、
財布自体の厚みも均等にしてあります。
これもこだわりのひとつです!
この長財布のせいで他の新商品の足止めをくらっていたのは言うまでもございません(笑)
ただ苦労した甲斐があって、なかなか良いものができたと思います。
苦労すればよいものができるわけではないですが、
創りたいと思ったことを諦めないことは非常に大事ことなんだと感じました。
近日の正式リリースに向けさらにつめていきたいと思います。
是非、楽しみに待っていてくださいね。
それでは